格安レンタカーの盲点?降雪地での走破性について

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Web予約の普及や、店舗数の拡大で格安レンタカーの利便性は高まっています

ぼくも山行時には、まずは格安レンタカーで最安値を探しています

少々古いモデルの車両に当たることは多いものの、最低減の装備を備えた車両が低価格で予約できるので重宝しています!

しかし、価格の安さには理由もあるはずですし、良いところばかりでは無いのも実情

今回は、便利で手頃な格安レンタカーの盲点について書いてみたいと思います

実際にあった怖い話:降雪地 坂道を登れない‥

2024年12月 大阪でピックした格安レンタカー 登録したてのピカピカの軽自動車で、スタッドレスタイヤを装着していました

目的地は徳島県の剣山 登山口の標高は1,400mほどで、道中ではブルドーザーや除雪車が道の除雪をしてくれていたお陰で、轍の積雪は1-2cmほど

格安レンタカーの軽自動車くんは、よく滑りながらも頑張って坂道を登ってくれていました

降雪地の上り坂に差し掛かってからも、カーブではリアが流れたり、フロントも少し流れたりと、文字通り滑ってはいたもののなんとか走行はできる状態でした

しかし、もう間も無く到着しようかというところで事件が発生します

きつめのカーブ + 上り坂に差し掛かったところ、道中でタイヤが空転し、坂道を登れなくなってしまったのです

なんと後続車のお兄さんが助けてくれた

四苦八苦していると、後続の軽自動車の神お兄さんがなんとチェーンを持って助けにやって来てくれました! 

幅広いタイヤサイズに着用可能なモデルだったので、ぼくらのレンタカーのスタッドレスにも着用できて難を逃れました‥

神お兄さん、本当にありがとうございました 我々のせいで道中足止めしてしまい申し訳ありませんでした)

やはり降雪期のチェーン携行は必須

「スタッドレスタイヤ着用」という言葉だけで、それ以上のリスクを想定せずにクルマを調達してしまったことを猛烈に反省します

道を塞げば多くの方にご迷惑をかけてしまいますし、スリップなどで事故を起こせば、モノにも人にも被害を与えかねないことなので、冬期の山行時はスタッドレスタイヤの着用はもちろん、チェーンの傾向は必須ですね

格安レンタカーのオプションにタイヤチェーンは無い?

「チェーンを持っておくべきだったな」と反省しつつ、「あれ、でもレンタカー借りたお店にチェーンの貸し出しってあったかな?」と疑問に‥

確認したところ、借りた店舗ではタイヤチェーンの貸し出しは無い とのこと

今回利用した会社だけではなく、他の格安レンタカーだとどうだろうと調べてみたところ、結果は以下の通りとなりました

安レンタカー会社タイヤチャーンレンタルオプションの有無
ニコニコレンタカー無し
ワンズレンタカー一部店舗であり
スカイレンタカー一部店舗であり

店舗によっては貸し出しも可能だそうです

直近でクルマを借りる予定の数店舗にも問い合わせをしましたが、チェーンの貸し出しはいずれもありませんでした 特に出発地が降雪地ではない都市部の場合は、チェーン貸し出しをしている店舗は少数派の様です

大手レンタカーでもタイヤチェーンオプションは店舗による

一方で、大手レンタカーの場合‥

一部大手レンタカーではタイヤチェーンのオプションがある会社は多いようでです

しかし、スタッドレス車を貸しているお店の中でも全店舗で提供されているサービスではない様です

格安レンタカー会社と同様に、傾向としては都市部でのチェーン貸出店舗は少ない様です

大手レンタカー会社タイヤチャーンレンタルオプションの有無
トヨタレンタカー一部店舗であり
ニッポンレンタカー無し
オリックスレンタカー一部店舗であり
日産レンタカー一部店舗であり

冬期の登坂性能はまずチェーン携行よりもまずスタッドレスタイヤ性能

さて、神の手神お兄さんのヘルプ)によって、なんとか登坂を再開できたものの、先行車や後続車を見ると、タイヤチェーンを装着していない車両がほとんどでした

車両を見ると、コンパクトカーやファミリーカーのミニバン、軽自動車が多くて、ぼくらの借りた軽自動車と性能上の大差はない様でした

同じような車両でも、タイヤチェーンを着用せずに降雪のある坂道を登れていたのはなぜか‥

あくまで考察ではありますが、理由は着用しているスタッドレスタイヤの種類です

ぼくらの軽自動車くんが履いていたスタッドレスタイヤは‥

国産メーカーでは無い、東アジア某国のスタッドレスタイヤ でした タイヤはツルツルってわけではありませんが、残り溝の高さからして、新しいタイヤには見えませんでした

(製造年月などは確認し忘れてしまいました、)

当然の話ですが、残り溝の高さが雪道の走破性に影響していたものと思われます

同じ軽自動車、同じ前輪駆動車でも雪道を登れるクルマと登れないクルマがある事実を目の当たりにしたぼくは、スタッドレスタイヤ性能が、雪道の走破性に大きな影響を及ぼすのだと感じました

雪道走破性に影響を及ぼす要素とは

自戒の念をこめて、雪道の走破性について再確認してみたいと思います

雪道の走破性に影響する要素とは

  • スタッドレスタイヤ性能
  • タイヤチェーンの有無
  • 駆動タイプ(4WD :4輪駆動 >  FF:前輪駆動 > FR:後輪駆動)
  • 車高の高さ(雪に深さがあるのであれば)

スタッドレスタイヤの性能に影響する要素とは

  • ゴムの柔らかさ(古いタイヤは固くなってグリップが下がる)
  • 残り溝(使用によって摩耗すると性能が下がる)

大手メーカーのハイエンドなスタッドレスタイヤは、ゴムの柔らかさを保つ加工をしていたり、磨耗しにくい設計を目指しているので、安価なメーカー品と比較すると優位性はありそうです

レンタカーで降雪地に行くには‥

今回の失敗から、降雪地地帯への山行時に選ぶクルマのポイントを書いておきます

  • 新しいスタッドレスタイヤを履いたクルマを選ぶ
  • 可能であれば4WD車を選択する
  • チェーンも借りる

チェーンを借りられない店舗では、借りた車にフィットするチェーンを持つ必要があります

クルマを借りるたびに、タイヤサイズを確認してタイヤサイズに合うチェーンを備えることは現実的ではありません

でも、神お兄さんの持っていたチェーンのように幅広いタイヤサイズに着用可能なチェーンも販売しています

車両サイズによって、ある程度タイヤサイズは決まるので、よく借りる車両タイプに合わせて有用性の高いチェーンを購入しておくのも良いかと思います

ご参考までに、今回神お兄さんが貸してくれた(結果的に買取りさせてもらいました)チェーンは、インチだけで言うと13-16インチに対応 タイヤ幅だけで見ると155-175mm に対応するモデルで有用性が高いモデルですね

チェーン無しで降雪地に行くと、多くの人に迷惑をかけたり、場合によっては危険な目に合わせてしまう可能性があることを忘れずに‥

これからも安全に山行を楽しみましょう!

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